【セキュアSAMBAユースケース5】
退職者のアカウントを整理する、ファイルを失わない引き継ぎ手順と「停止」という選択肢

こんな課題ありませんか?
「辞めた人のアカウントを消していいのか判断できず、そのままになっている」
「本人のPCにしかないファイルがあり、退職後に探し回った」
「使っていないアカウントが増えて、棚卸しのたびに手間がかかる」
退職者のデータは、あとから対応しようとすると必ず手間になります。
この記事では、ファイルを失わずにアカウントを整理する手順と、判断がつかないときの逃げ道を解説します。
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放置されたアカウントが、いちばんのリスク
退職の手続きは、パソコンの返却やメールの停止までは進むのに、ストレージのアカウントだけ残っていることがよくあります。理由はたいてい同じで、「消したらファイルまで消えるのでは」という不安です。
結果として、次のような状態が生まれます。
- 使われていないアカウントが残り、ログインできる状態が続く
- 本人しか権限を持っていないフォルダがあり、誰も中を見られない
- 「あの資料どこ?」が、退職の数ヶ月後に発生する
結論:削除のときに、引き継ぎ先を指定します
セキュアSAMBA では、ユーザーを削除するときに引き継ぎ先の人を指定します。指定しないと削除できない仕組みなので、ファイルが行き場を失うことはありません。
| データの置き場所 | 削除後どうなるか |
|---|---|
| 退職者のマイフォルダ | 引き継ぎ先のマイフォルダの直下に、退職者の名前のフォルダとして入る |
| 共有フォルダ | そのまま残る(移動しない) |
共有フォルダに置かれた資料は動きません。動くのはその人の個人領域だけです(共有フォルダに付与されていた権限も、引き継ぎ先のユーザーに引き継がれます)。引き継ぎ先には、上司や同じ部署の担当者を指定するのが一般的です。
手順
- 引き継ぎ先を決める同じ部署の担当者か上長。あとで中身を確認できる人にします。
- 管理画面のユーザー管理から、対象のユーザーを削除するオーナー、またはサブオーナーの操作です(サブオーナーが削除できるのは一般ユーザーのみ)。対象ユーザーの右端の「︙」を押し、[ユーザーを削除]を選びます。

- 引き継ぎ先のユーザーを指定する削除の確認画面の[データと権限を引き継ぐユーザー]に、引き継ぎ先のユーザー名を入力して、[削除]を押します。ここで指定した人のマイフォルダに、退職者名のフォルダが作られます。

マイフォルダ内のフォルダ・ファイルと、共有フォルダに付与されている権限は削除されず、引き継ぎ先のユーザーに引き継がれます。なお、この操作は元に戻せません。
- 引き継ぎ先で中身を確認する共有すべき資料があれば、共有フォルダへ移します。
引き継ぎ先に同じ名前のフォルダがあるとエラーになります
同じ人を2回続けて引き継ぎ先に指定すると起きます。先に既存のフォルダ名を変えてから、もう一度削除の操作をしてください。
判断がつかないときは「停止」にする
退職直後は、まだ問い合わせが来る可能性があります。かといってログインできる状態は避けたい。そういうときは、削除ではなくステータスを「停止中」にする方法があります。
ステータスは、[ユーザー詳細を表示]の[アカウント情報]で[変更]を押すと、[アクティブ]と[停止中]から選べます。

| 停止 | 削除 | |
|---|---|---|
| ログイン | できない | できない |
| データ | そのまま残る | 引き継ぎ先へ移る |
| 戻せるか | 戻せる | 戻せない |
「退職したら停止、半年後に棚卸しして削除」といった運用にしておくと、そのつど悩まずに済みます。ユーザー数では課金されないため、停止のまま残しておくことによる費用の心配もありません。
退職の前にやっておくとよいこと
- 個人のフォルダに、部署で必要な資料を溜めさせない。共有フォルダに置く運用にしておけば、引き継ぎの作業自体が減ります
- その人しか権限を持っていないフォルダが無いか確認する。管理画面の[情報出力]にある「ファイル権限の一括出力(CSV)」で確認できます(オーナーのみ。フォルダ自体の権限は含まれません)
- 本人が発行した外部共有リンクを確認する。退職後も管理権限のある人が削除できますが、把握しておくに越したことはありません
まとめ:消しても、ファイルは消えません
- アカウント削除では、引き継ぎ先の指定が必須。ファイルは引き継ぎ先のマイフォルダへ移る
- 共有フォルダに置かれたファイルはそのまま残る
- 判断がつかないときは「停止中」にしておけば、ログインだけ止められる
- 人数で課金されないので、停止のまま残しても費用は増えない
- そもそも個人領域に資料を溜めない運用にしておくのが、いちばん楽
退職者のアカウントが溜まっている会社は、まず停止から始めてみてください。ログインできる状態を止めるだけなら、判断に迷う要素がありません。

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