【セキュアSAMBAユースケース8】
取引先のセキュリティチェックシートに答える、よく聞かれる12項目と答え方

こんな課題ありませんか?
「取引先から送られてきたチェックシートに、答えられない欄がある」
「使っているクラウドの保管場所や暗号化を聞かれたが、調べ方が分からない」
「毎回、ベンダーに問い合わせて何日も待っている」
情報を預ける相手を確認するのは当然の流れで、チェックシートは年々細かくなっています。
この記事では、オンラインストレージについて必ず聞かれる項目を整理し、セキュアSAMBA を例に答え方を示します。
目次[非表示]
チェックシートで必ず聞かれる12項目
項目名は会社ごとに違いますが、聞かれる内容はおおむね共通しています。セキュアSAMBA での回答例とあわせて整理しました。
| 聞かれること | 回答例(セキュアSAMBA の場合) |
|---|---|
| ① 通信は暗号化されているか | すべて HTTPS。HTTP でのアクセスは HTTPS に強制される |
| ② 保存データは暗号化されているか | 暗号化されている(AWS S3 のサーバー側暗号化) |
| ③ データの保管場所はどこか | AWS 東京リージョン(国内) |
| ④ アクセス元を制限できるか | IPアドレス制限あり(IPv4 / IPv6 / CIDR) |
| ⑤ 多要素認証はあるか | 二要素認証あり。法人単位で必須にもできる |
| ⑥ SSO に対応しているか | SAML 2.0 に対応 |
| ⑦ 操作の記録は残るか | 操作履歴に残る。外部共有リンクの操作も追える。CSV 出力可 |
| ⑧ 権限の粒度 | フォルダ単位で 管理 / 編集 / 閲覧 の3段階。ユーザーまたはグループに設定 |
| ⑨ ウイルス対策 | アップロード時のウイルスチェック(オプション) |
| ⑩ バックアップ | オプションで過去5世代分を復元可能 |
| ⑪ 退職者のアカウントを止められるか | 停止と削除の両方が可能 |
| ⑫ 認証の取得状況 | ISMS(ISO/IEC 27001)、クラウド向けの ISO/IEC 27017、個人情報の ISO/IEC 27701 を取得 |

④⑤⑥の根拠になる画面。管理画面の[設定]の「セキュリティ」に、2要素認証の必須化、SAML認証によるSSOログイン、IPアドレス制限、デバイス認証があります。

⑦の根拠になる画面。操作履歴は、日時・操作者・操作種別で絞り込めて、CSVでダウンロードできます。

⑨⑩に関わるオプション。管理画面の[契約・請求]に、バックアップ・ウィルスチェック・全文検索の契約状況が表示されます。
答えにくい項目の扱い方
稼働率の保証(SLA)
ここは正直に書くべき項目です。セキュアSAMBA は契約上の稼働率の保証はありません。一方で、過去の障害は、公式ヘルプの「お知らせ」で公表しています。「保証はないが、実績はこうです」と分けて書くのが、あとで揉めない書き方です。
メンテナンスの頻度・時間帯
定期的なメンテナンス枠は設けていません。実績としても年に1回あるかないかで、実施する場合はホームページで事前に告知します。「決まった停止時間はない」と回答できます。
解約後のデータ
解約日にログインが停止され、安全のため1ヶ月保管したうえで削除されます。「解約と同時に消えるのか」は取引先が気にする点なので、この流れをそのまま書いてください。
サポートの応答
窓口の受付は平日 9:00〜18:00(土日祝・年末年始を除く)です。お問い合わせフォームから受け付け、担当者から順次回答します。「障害時に誰に連絡できるか」を求められる欄には、この窓口を書きます。
分からない項目を推測で埋めないでください
チェックシートの回答は、あとから契約の前提として扱われます。RTO / RPO の定義や、特定の認証の取得有無など、はっきりしない項目はベンダーの窓口に確認してから記入してください。「確認中」と書くほうが、間違った回答より安全です。
自社側で答える項目もあります
チェックシートには、製品の仕様ではなく自社の運用を問う項目も含まれます。ここは製品の機能で裏付けると書きやすくなります。
- アクセス権限の管理方法 → フォルダ単位でグループに権限を設定し、定期的に「ファイル権限の一括出力(CSV)」で棚卸ししている
- 退職時の手順 → アカウントを停止し、引き継ぎ先を指定して削除している
- 持ち出しの制限 → IPアドレス制限やデバイス認証で、利用できる場所・端末を限定している
- 外部への受け渡し方法 → 期限・パスワード付きの共有リンクを使い、操作を記録に残している
まとめ:先に押さえておけば、その都度慌てずに済む
- 聞かれる項目は会社が違ってもほぼ共通。12項目を先にまとめておく
- 保管場所(国内か)、暗号化、ログ、権限、退職者対応は必ず聞かれる
- SLA のように「保証はないが実績はある」項目は、分けて書く
- 分からない項目は推測で埋めず、窓口に確認する
- 運用を問う項目は、製品の機能(権限・ログ・IP制限)で裏付ける
一度作った回答は、次のチェックシートでもほぼそのまま使えます。案件のたびに調べ直している方は、この機会にまとめておくことをおすすめします。

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