【セキュアSAMBAユースケース9】
共有フォルダのファイルが消えたとき、誰が消したかを追って元に戻す方法

こんな課題ありませんか?
「共有フォルダにあった資料が、いつの間にか無くなっている」
「誰かが上書きして、前の内容に戻せなくなった」
「NASのときは、消えたらそれまでだった」
ファイルが消えるのは、悪意ではなくほとんどが操作ミスです。大事なのは犯人探しではなく、すぐ戻せることと次に起こさないこと。
この記事では、復旧の順番と予防の方法を解説します。
目次[非表示]
まず順番に確認する(復旧の3ステップ)
1. ゴミ箱を見る
削除されたファイルは、まずゴミ箱に入ります。標準では30日間残り、そこから復元できます。保持日数は会社の設定で 1 / 5 / 10 / 15 / 30 / 60 / 120 / 180 / 360日 から選べます。
他の人が消したものが見つからないときは、オーナーが管理画面のゴミ箱管理から会社全体のゴミ箱を検索できます。
戻しても、共有の設定までは戻りません
ゴミ箱から復元すると、ファイルそのものは戻りますが、外部共有リンクとフォルダ内更新通知は削除されたままです。リンクは復元後に発行し直す必要があり、URL も別のものになります。社外に渡していた場合は、再連絡が必要です。
2. バージョン履歴を見る(消えたのではなく上書きのとき)
「ファイルはあるが、中身が前の状態ではない」ときは、バージョン履歴です。上書き更新したときの履歴として保存され、現在のバージョンを含めて最大10件まで残ります。過去のバージョンはダウンロードでき、画面から手動でバージョンを保存することもできます。バージョン履歴は、オーナーが管理画面の[設定]で有効にしておく必要があります。
上限の10件に達すると、それ以上は保存できない旨のメッセージが出ます。古いものを整理してから更新してください。
3. 操作履歴で「いつ・誰が」を確認する
管理画面の操作履歴(画面上の名称は「操作ログ」ではなく「操作履歴」です)に、誰がいつ何をしたかが残ります。アップロード、名前の変更、完全な削除、外部共有リンクの発行、権限の変更などが記録されます。
CSV にも出力できます。出力される項目は、操作日時 / 操作者ID / 操作者 / 操作種別 / 種類 / 操作内容 です。監査やチェックシートの回答に使えます。

操作履歴では、日時・操作者・操作種別などで絞り込めます。[CSVダウンロード]で書き出せます。
そもそも消されないようにする:ファイル保護
「毎年使う雛形」「確定した契約書」のように、動かしてはいけないファイルには、ファイル保護をかけられます。
ファイルの「︙」から[ファイル保護]を選びます。


ファイル保護をかけると、全員に対して下の操作が制限されます。解除できるのは、保護した本人と管理者だけです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| できなくなること | 移動・名前の変更・上書き更新・ゴミ箱への移動・共有設定の変更・アクセス権限の変更・バージョン履歴 |
| 制限がかかる相手 | 全員(保護をかけた本人を含む) |
| 解除できる人 | 保護をかけた本人と、管理権限を持つ人 |
| 単位 | ファイル単位(フォルダにはかけられない) |
誰が保護したかは、アイコンにマウスを乗せると表示されます。「触ってはいけないファイル」であることが、見ただけで分かる状態になります。
予防の設計:権限で絞るのが基本
復旧できる仕組みがあっても、削除そのものが頻発すると運用が回りません。次の3つを組み合わせます。
- 参照するだけの人には閲覧権限にする。編集権限を配りすぎないことが、いちばん効きます
- 確定したファイルはファイル保護をかける。雛形・規程・契約書が対象です
- ゴミ箱の保持日数を見直す。短すぎると気づく前に消えます。容量と相談しながら、30日以上を目安に
まとめ:戻せる仕組みと、記録が残る仕組みを両方持つ
- 消えたときはゴミ箱(標準30日)→ バージョン履歴(最大10件)→ 操作履歴の順で確認する
- ゴミ箱から戻しても、外部共有リンクと更新通知は戻らない
- 操作履歴は CSV に出力でき、監査やチェックシートにも使える
- 動かしてほしくないファイルにはファイル保護。全員(本人含む)が操作できなくなる
- いちばん効く予防は、編集権限を配りすぎないこと
NAS では「消えたら終わり」だった作業が、クラウドでは戻せます。とはいえ完全削除したものは戻せません。保持日数の設定だけは、導入時に確認しておいてください。

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